Wales語

昨日のwalesのお話につづいて、wales語のお話です。

実は、ウェールズといえば、ウェールズ語という英語とは全く違った言語を話すことでもしられています。

私もあまりしらないので、ちょっとお勉強です。

ウェールズ語やゲール語などケルト語族の場合も印欧語ですから語順, 時制, 格, 性, 法, 態, 節・句などが

重点的な文法事項です。

実は、ウェールズ語には他の語族にない特徴がいくつかあります。

たとえば VSO型の語順, 緩音現象(mutation), 虚辞(expletive) の多用, 迂言的構造(periphrastic construction)と

屈折的構造(inflected construction)による時制の表示, 複数ある繋辞(copular),  前置詞と人称の結合形などがそれで, こ

れらは他の語族にまったくないものではありませんが, ケルト語族では「目立つ」文法現象であり, これらの理解・習得に特

別の配慮が必要になります。

 

 

このような特徴のため、ウェールズ語は英語とは全く違った言語として知られています。

 

もちろん現代のウェールズ語は, 遠い昔ローマ人が征服する前のブリテン島で話されていたウェールズ語とは大

いに異なるのですが、 でもこの不思議な文法と発音の体系は古代から生き延びている言語らしい雰囲気を醸し

出しています。

実は、ウェールズ語はなにより歴史深いのが特徴なのです。

 

 

ここで, この言語を興味深くしつつ, また習得を難しくしているウェールズ語の独自性につい

て独学者の目から触れてみたいと思います。

 

ちょっと例文です。
英語で「私はその少女の姿を見かけない」なら I don’t see the girl.
これを過去形にすなら don’t を didn’t にして I didn’t see the girl. にすればいいのですから簡単です。

ところがウェールズ語は違います。
現在形「私はその少女の姿を見かけない」    Dw i ddim yn gweld y ferch.
過去形「私はその少女の姿を見かけなかった」 Weles i mo’r ferch.
dw i は英語の I am にあたります。

ddim は not 。 yn は英語の in にあたりますがここでは動名詞が続くことを示す虚辞の働きをしています。

gweld は「見る(see)」の動名詞の形。 y は定冠詞。 ferch は「少女」です。

強いて英語に直訳すると *I am not in watching the girl. となります。
過去形の場合を見てみましょう。
Weles は gweld の第1人称単数の過去形。

dw i と同じく動詞と主語が倒置されるので強いて英語で表せば Saw I となります。

mo’r は否定の ddim と定冠詞 y がくっついた形です。

つまり英語で書けば not the にあたりますが, これを ddim y とすることはできず mo’r とするのです。

なお ’r は定冠詞 y の前に母音があるときの形です。 強いて英語に直訳すると *Saw I not the girl. となります。
では定冠詞ではなく不定冠詞を使う場合はどうなるでしょう。 英語なら単純に the を a に変えて
I don’t see a girl.
I didn’t see a girl.
とすればよいです。

ウェールズ語の場合はこうなります。
Dw i ddim yn gweld merch.
Weles i ddim merch.
ウェールズ語は不定冠詞がありません。

だから y を取ればいいのです。 したがって過去形の否定形の mo’r は ddim になっています。
さてもう一つ注目しなくてはいけないことがあります。 それは ferch が merch に変わっていることです。

これは女性名詞の単数形は定冠詞が付くと soft mutation (軟音化)するという規則があるからです。

ちょっとさわりだけみただけもかなり英語との違いに気付くはずです。

以前ウェールズを旅したときに道路標識がまるで記号のようにみえ、驚いたことがあります。

多くのイングランド人もほとんどウェールズ語には親しみがあまりなく、未知に近いようですが、

知ってみると面白いですね。

旅行に行くなら、せめて挨拶ぐらいは覚えていこうかなと思います。

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